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山梨県からマツダCX-5。DSCでディーゼルの煤を除去作業。ドライアイス洗浄でスッキリ。ATFもギアオイルも交換しますね~。

先日の4連休はGotoトラベル効果も相まって、
全国各地から大阪府堺市のミナト自動車に
多くの車両が来店していただきました。

ありがとうございます。



Gotoトラベルキャンペーンってすごいね。

私も普段行けないようなお宿をGotoトラベルで宿泊しましたが、
(なかなかお得な)キャンペーンだと実感しました。

この機会に合わせてご利用ご来店をお待ちしています~。

連休中に山梨県からお越しいただいたのは
マツダ CX-5 KE2AW 走行距離9万キロ


・DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)
・インタークーラー洗浄
・ATF圧送式交換
・デフ/トランスファオイル交換
4点セットの依頼です。


朝9時半入庫~翌日午前中納車の基本スケジュール。
(特急お急ぎの方には別途日帰り対応も可能)

問診をして試運転をしてから、作業を始めますね。


マツダ スカイアクティブDユーザーならご存じのインテーク系に蓄積する煤除去作業DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)


弊社が開発したオリジナル整備です。

http://minato-motors.com/blog/?cat=192

全ての施工車両は台数が多すぎて紹介出来ませんが、
一部ブログにアップしていますので参考にして下さいね!





元々トヨタ系GR直噴ガソリンエンジンに蓄積し固着するインテーク系の煤除去に開発したのですが、マツダSKY-D用に改良して対応しています。


エンジンからインテークマニホールドを外して、
E/Gヘッド側の蓄積状況をチェック。


こちらにはそれほど煤は溜まっていないようですね。



インテークマニホールドから吸気シャッターバルブを外すと、
シャッターバルブには大量の煤が固着していました。

煤の厚みは最大で18mmぐらいでしょうか?
酷い状態ですね。






インテークマニホールドの入り口を見ると、
こちらはさらに蓄積が酷い。

空気が通過する経路の半分以上が煤で塞がっています。
これでは吸気とEGRの流入量を精密な制御をするのは難しいと思いますよ。






下記のマツダ資料を参考に蓄積個所を説明すると、
A、Bの個所で煤が蓄積しています。

こちらのCX-5ユーザーさんも燃費が17km/Lから12km/Lに
徐々に低下してきたので依頼したそうですよ。



ちなみにインテークマニホールドの入り口周辺に
煤が溜まるのは一番多い蓄積パターン。


インテークマニホールド入り口には蓄積しないが、
ヘッド側の吸気ポートが塞がるほど蓄積するパターンもあるし、
両方とも酷く蓄積しているパターンもあります。


SKY-D2.2の煤蓄積で確認している蓄積パターンは全部で4つ。


おそらく普段の乗り方・使用環境・メンテナンス状態で、
煤が蓄積する個所が変わるのでしょうね。


・ドライアイスペレット(粒)を圧縮空気で高速噴射。

・熱収縮と昇華爆発力のドライアイスの特性を利用したドライアイス洗浄

・弊社が自社で開発した数種類あるDCS専用ノズルと専用アダプターを組み合わせて完全除去。

・圧縮上死点にセットし1気筒ずつ作業しています。


(エンジンにノーダメージで短時間で完璧に)
DSCキャッチコピー通りに煤を除去洗浄していきますね。

4気筒8ポートに蓄積した煤を完全除去。


細い穴の奥にあるインテークバルブ。
バルブシャフトの裏や傘部に固着した煤塊もキレイに除去しました。

ポートも複雑な形状をしていますがDSCノズルを使い分ければ、
こちらも問題なく除去完了。




インテークマニホールドやEGRバルブ。
吸気シャッターバルブなどもDSCでキレイになりましたね~。

この画像を見てSKY-Dの煤除去をしなくても問題ないと、
思う方はほぼいないと思います。


特にエンジン整備に理解のある方なら、尚更で。

ディーゼルは空気を吸ってナンボのエンジンですから、
吸いづらい状態はデメリットしかない。


また想定外の煤で吸気に障害が出来ると、
本来の燃焼状態にはならず性能も発揮出来ない。




暖炉の煙突も使えば定期的な煤掃除は必要で、
(煤が溜まる事が欠陥では?)は違うと思う。


古今東西問わず、自動車整備でも車種特有のウィークポイントは存在し、
たまたまSKY-Dはコレだったという事でしょう。


それに勝るほどの低燃費・トルクフルなエンジンですから、
長所・短所含めて愛用してあげれば良いかと思います。

インタークーラーに溜まったブローバイオイルも排出して、
洗浄剤で洗い流しリフレッシュ。


吸気圧センサーに付着した煤を除去して、
純正ガスケットで再組立します。

劣化しやすいラジエターキャップのパッキン。
オーバーヒートの原因になるので新品に交換します。


暖機をして各学習値を初期化し、燃料噴射量も再学習。
マル秘作業もゴニョゴニョしてDSCはとりあえず完了。



次はATF交換に移ります。


ATF圧送式交換をする前にフルードチェック。


そこからATFチェンジャーを接続し、まずはプレ洗浄。


プレ洗浄に使用するのはNUTECニューテック (NC-RF仮名)
弊社が依頼して開発していただいたスペシャルリンシングフルード。
http://minato-motors.com/blog/?p=17434


全量イッキに圧送式交換しますね。



・中央ビーカーの廃油
・右のクリーナーモニターがプレ洗浄後のフルード

プレ洗浄後でここまでキレイになりました。


ここから15分ほどアイドリングタイム。
次は本命ATFでもう一度交換します。

使用するのはNUTECニューテック (NC-65)
全化学合成ハイパフォーマンスATF(エステル系)



極薄で強靭な油膜性能は、
ローフリクション・ハイパフォーマンス。
市販ATFでは最強レベルのスペックでしょうね。


耐熱性が非常に高いので一般走行レベルでは、そう簡単には劣化しない。
ATFのロングライフ化には有効ですよ。

ほぼ完璧に入れ替わりました。

ここからATFクーラーを洗浄して、
規定温度でフルードレベル調整をします。

フルード量は多すぎても少なすぎてもNGですよ。


リアデフ/トランスファのギアオイルも交換しますね。

こちらもNUTECニューテック NC-70 75w90
全化学合成ギアオイル(エステル系)


下から抜いて上から溢れるまで入れるだけ。
ガスケットを交換してトルクレンチで締め付け。

ギアオイルも定期的に交換しましょう。

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に、
お越しいただきありがとうございます。



DSCやATF交換は1日1台の完全予約制になっています。
平日はまだ余裕がありますが土日祝は予約が混雑していますので、
予約が取りにくい状態が多いですね。


入念に計画を立てて、Gotoキャンペーンを利用しながら、
関西観光も企ててATF交換・DSCを実施してみてはいかがでしょうか?



それではHAPPY CAR LIFE!!



2020年9月27日

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