エンジン回転数制御。 車両診断機を使うことで・・・。
UCF31 セルシオ 22万キロ
停車時に足元からの振動があると言うことで
入庫して頂きました。
ハンドルの据え切りなど負荷を掛けると
エンジン回転数が落ち込まないように
スグにアイドルアップし回転数を制御します。
ですが落ち込んだままでエンジンが振動しているみたいですね。
ダイアグエラーコードも無く
排気ガステストも良好。
スパークプラグ、エアエレメントは
少し前に交換済み。
スロットルボディ清掃とWAKO’S RECS を施工し
様子を見てもらう事になりました。
(この年式からのトヨタ車は燃費向上の為、Dレンジ停車時の回転数をかなり下げてるようにしています。)
(機関良好で微振動が有るなら、エンジンマウントが劣化しているのでしょうね。)
エンジン回転数をスキャンツール(G-SCAN)で
モニタリングしている時に数値がおかしい部分を発見しました。
セルシオにはV8なので左右バンクに
O2センサーが4つ付いています。
それのバンク2 フロント側のO2センサーが壊れているようです。
G-SCANのデータモニターを
グラフ表示にして見てみると
O2センサー(B2S1)がリーンから動きません。
O2センサーの故障でしょうかね?
赤い矢印の時にアクセルを踏み込み
排気温度を上げてみると
動き出しましたね。
アクセルオフし排気温度が下がると
黄色矢印のように(B2S1)の動きが止まり
またまたリーンになりました。
B2なので右バンク?フロント側の
O2センサーヒーター部が壊れていますね。
(
O2センサーは温度が低いと活性しないので、補助用ヒーターが付いています。)
翌朝に再度確認すると
両方とも問題なく動いていましたので
時々ヒーター部が故障するのでしょう。
故障する頻度が増えれば恐らく近いうちに
エラーコードが出ると思われます。
排気ガスの数値も問題なく
年式、走行距離から乗り換える可能性もあるので
O2センサーの交換は保留となりました。
エンジン回転数低下での振動が
今回の依頼内容でした。
スキャンツールを使用しての診断時に
もし他の不具合が発見される事もあります。
ミナト自動車が車検整備時にもスキャンツールを使用しているのは
こういうケースを想定しているからなんですよ~。