マツダ アテンザ SKY-2.2D ドライアイス洗浄で煤除去作業。 ATF交換も同時にしても最短日帰り作業で納車可能!!その訳は??
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が
少し前に発令されましたね。
現時点(4月12日現在)では
弊社は平常通り営業していますのでお知らせしますね。
・接客時のマスク着用や代車の消毒作業。
・接客時は換気の悪い密室状態にはしない。
・作業説明等の簡素化し室外でしています。
・作業員の手洗い&アルコール消毒の徹底実施。
試運転前にアルコール消毒液で手を洗浄して、
乗車後もまた手を消毒洗浄するぐらいは必要でしょう。
また不必要なスイッチや内装なども触れないようにしています。
このような感じで対応していますので、
どうぞ宜しくお願い致します。
少し前に山梨県からお越しいただいたのは
マツダ アテンザ GJ2FW
走行距離8万キロ
・DSCドライアイスショットカーボンクリーニング
・ATF完全圧送式交換 for NUTEC
・その他オプション整備いろいろ
今回は緊急事態宣言前に入庫した
アテンザの整備作業をご紹介しますね~。
まずはDSCドライアイスショットカーボンクリーニングから
始めますね。
マツダSKY-2.2Dの吸気系に煤が蓄積するのは、
ご存じだと思います。
http://minato-motors.com/blog/?cat=192
薪を使う暖炉の煙突も定期的な煤掃除は必要ですが、
決して煙突に欠陥がある訳ではないのですよね。
マツダディーゼルも多かれ少なかれ煤は蓄積するものなので、
定期的に除去をし性能を戻そうというのが弊社のDSCです。
エンジンからインテークマニホールドと
吸気シャッターバルブを取り出して・・・。
パカッと2つに分割します。
吸気シャッターバルブには、
ソコソコ煤が蓄積していますね。
インテークマニホールド入り口を見てみると・・・。
まぁまぁ煤が蓄積していますよね。
煤がボトルネックになり空気が入りにくい状態です。
次はインテークマニホールドの出口を見ましょうか。
厚み15mmほどの煤がカッツリ溜まっていますね。
かなり酷い蓄積状態で吸気が
ここでボトルネックになっているでしょう。
エンジンシリンダヘッドのポート側も見てみましょうか。
ポート内径の分厚い煤で内部にピントが合いにくいですが、
なんとか撮影してみました。
ポート内径の煤も酷いですが、
奥に見えるバルブシャフトやバルブ傘部にも、
ビッシリ煤塊がコビリ付いています。
もうこうなったらディーラーさんでは、
ほぼお手上げでしょう。
(保証範囲内ならE/G載せ替えかな??)
インテークマニホールドを軽くホジホジしてみました。
内部から大量の煤が出てきましたね~。
中にはこんな煤塊もボロンと取れました。
走行中にこんな塊がバルブに挟まれば、
恐らくエンジンは絶不調になるでしょう。
最適な吸気流を形成するために、
最適化した吸気ポート形状とバルブデザイン。
それがこんな感じで阻害されれば、
新車時のトルクフルな性能が発揮出来るでしょうか?
ディーゼルなんて空気吸ってナンボのエンジンですから、
吸いづらくなると性能は低下するでしょう。
DSCの準備を始めます。
マスキングの途中ですが、
こんな感じでボディをガード。
DSC ドライアイスショットカーボンクリーニングは、
弊社が開発したオリジナル整備で唯一無二。
ドライアイス洗浄機を用いてドライアイス粒を高速噴射し、
硬化した煤塊を完全除去します。
ドライアイス洗浄にドライアイスペレットを投入。
DSC専用の特殊ノズルとアダプターをガンに接続。
まずは軽くショットしてみますね。
数秒ほどズドドドドンとショットすると、
アルミ素地が見えるようになりました。
複雑な形状のポート内部とバルブの徹底的に洗浄します。
DSC特殊ノズルやアダプターは自社で開発し製造。
数種類のノズルとアダプターを使い分けて、
短時間で完璧に除去しますね。
こんな感じで全8ポートを全て除去完了。
クランクを回し圧縮上死点にセットして、
1気筒づつ作業をしています。
目視では見えずらいバルブ傘部や
バルブシャフト裏もキレイに完全除去しました。
インテークマニホールドなどもこの通り。
インテークマニホールドや各バルブ類なども完璧に洗浄し、
新品同様にピッカピカ。
新品ガスケットに交換して、
もう一度元の状態に組み立てます。
DSCオプション整備のインタークーラー洗浄。
DSC作業中は吊るしてオイルが自重落下。
そのあと洗浄剤とパーツクリーナーで洗浄しています。
ブローバイオイルが吸気系に流入した煤と結合し、
エンジンの熱で硬化します。
インタークーラーにオイルが溜まるので、
定期的に除去しましょう。
LLCも圧送式で全量交換。
こちらもDSCのオプション整備で、
なかなか好評をいただいています。
LLCも劣化しますが構造上全量交換は難しいので、
ラジエターリフレッシャーを使用して全量交換しています。
同時にラジエターキャップも交換しましょう。
これが機能しないとオーバーヒートの原因になりますよ~。
エアコン冷媒ガスもリフレッシュしますね。
エコマックスjrを接続して年々減少する冷媒ガスを、
リフレッシュ&リチャージ。
同時にコンプレッサーオイル添加剤の
NUTEC NC-200で潤滑・気密を強化します。
このアテンザには実施しませんでしたが、
最近オプション指名が急増しているのがコレ。
(水冷式EGRクーラーの洗浄)です。
エンジン警告灯が点灯し煤蓄積が酷い方には、
クーラーの洗浄もお勧めしています。
下の画像はクーラー出口側から見た画像で、
EGRの経路が半分詰まっていました。
入り口側は構造上目視出来ませんが、
もっと酷いと想像できます。
完全に詰まっている個所もあれば、
奥の方で詰まっており個所も有り。
細い針金を差し込むと、
(貫通する個所)と(しない箇所)がありました。
こちらも完璧に内部を洗浄して、
ほぼ新品同様に再生しました。
EGRクーラーが詰まるとディーラーさんなら高額ですが、
DSCと同時ならかなりお安く作業が出来ますよ~。
エンジンを始動し各学習値をリセット。
補正値再学習を行って完了です。
次はATF完全圧送式交換。
試運転とATFチェックを行い、
ATに自社制作の専用アダプターを装着します。
そこからATFチェンジャーに接続して作業を始めますね。
まずはプレ洗浄。
NUTECニューテック謹製 リンシングフルード
NC-RF(仮名)で全量イッキに圧送式交換します。
http://minato-motors.com/blog/?p=17434
奥に見えるのが新油モニター。
中央ビーカーが交換前の廃油。
手前がプレ洗浄後のATF状態。
結構きれいになりましたが、
新油と比べると透明度はマダマダかな。
このままアイドリングタイムで15分。
もう一度圧送式交換を行いますが、
本命に使用するのはNUTEC最高峰ATF (NC-65)
全化学合成ATF エステル系
市販ATF最強の極薄&強靭な油膜性能は、
ローフリクション・ハイパフォーマンス。
ディーゼルの高トルクを受け止めて、
タイヤにロス無く動力を伝達します。
NC-RFとNC-65を入れ替えて、
もう一度圧送式交換をしますね。
完璧に入れ替わりました。
NC-RFでプレ洗浄して、
NC-65での圧送式交換が出来るのは、
ミナト自動車のみ可能です。
DSCをして各オプション整備を実施し、
ATFを完璧に入れ替える。
これらの作業は基本的には朝9時半入庫で、
翌日午前中の納車になります。
別途で(日帰り特急納車)をオーダーしていただければ、
当日の夜20時頃には完了します。(夏季以外)
気温が高い夏は冷やす時間が足りないので、
DSC・ATFどちらかであれば日帰り対応可能です。
マツダ SKY-DへのDSC作業台数は、
ちょっと言えないぐらい多いです。
オーナーさんから自分の作業をブログにアップしてほしいと、
よく言われるのですが・・・・。
(すいません、DSCは作業台数が多いので7~9台に1台ぐらいしかアップする事が出来ないのです。)とお伝えしています。
ガンガンDSC作業をしているので、
初期に比べて熟練度が大幅に上がりました。
ですがそれだけでは日帰りでDSCとATF、
+各オプション整備を全て完了するのは難しいでしょう。
弊社が開発した数種類あるDSC専用ノズルと
こちらも数種類あるDSC用のアダプター。
これらを組み合わせる事で、
(完璧に短時間にノーダメージで)DSCが出来るのですね。
まさかドライアイス洗浄機を買ってきて、
ペレットを噴射しているだけと思っていませんよね~?
(それでは複雑な形状の吸気バルブをキレイにできないでしょう。)
ATF交換・DSC等の御見積・ご予約は、
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
もしエンジン警告灯点灯しているようなら、
その事もメールで教えていただけると助かります。
もちろんGW期間中も例年通りに営業をしていますよ~。
それではHAPPY CAR LIFE!!