ラジエーターリフレッシャー。 LLCとスーパーLLC。
ロングライフクーラント 『 LLC 』
エンジンの冷却液なんですが
近年発売されている車両には
さらに長寿命の『 スーパーLLC 』が使用されています。
これを使用している車両は
初回7万キロまたは10年間無交換と記載されていますね。
スバル インプレッサ 3年目の初車検整備。
スーパーLLCを使用していますが
ミナト自動車ではLLCの交換を提案しました。
スーパーLLCは長寿命が売りなんですが
本当に劣化しにくいのでしょうか?
まずは3年使用した交換する前の青いスーパーLLCを
ペットボトルに半分ほど入れておきます。
ラジエターリフレッシャーを接続し
新しいLLCと超微細パルスエアーを圧送します。
押し出された古いLLCは回収し
2種類の高性能フィルターで洗浄ろ過 されて
再度冷却系統に戻していきます。
(エンジンを掛けながら15分間)
最後にエア抜き作業し
LLC再生強化剤を入れて終了です。
入れ替えた新しいLLCをラジエターから抜き取り
ペットボトルに半分ほど入れます。
作業前のLLC と 交換後のLLCを
激しくシェイク
時計をセットし比べてみますね。 (15分から逆にカウントダウンするタイプ)
左の青いLLCが3年使用したスーパーLLC 右の緑のLLCが交換後のLLC
シェイクを止めて20秒後には
新しいLLCの泡は消えてますが
古いLLCはなかなか泡が消えませんね~。 (60秒後にやっと泡が消えました。)
これはLLCに含まれる添加剤の一つ
泡消剤が劣化しているのでこんな風になるんですね。
冷却系統で攪拌されたLLCが泡立つと
熱交換の妨げ になるので添加されているのですが
僅か3年で劣化し泡消作用は低下していますが
コレで本当にスーパーなんですかね?
他にも防錆剤(アルミ、鉄、銅)など多数の添加剤が含まれていますが
こちらは大丈夫なんでしょうか?
7年間無交換でOKと言われていますが
エンジンの保証期間は5年です。
今回の結果から
スーパーLLCは消泡剤のみ劣化するが
それ以外は劣化も少なく長寿命だと思われるなら
メーカー推奨交換サイクルで交換してくださいね。
補足
LLCの主成分 エチレングリコールは本来ほとんど劣化しません。
各種添加剤が劣化しやすいのですが
市販のLLCチェッカー(濃度計)は濃度比重を見るだけで
添加剤の劣化判定は出来ないんですよ~。