最近これイイねという道具達。 マキタTW285DZ ここまで使い勝手が良いと元には戻れませんよね~。
自動車の整備を生業にしていると、
必然的に工具を買い足したり入れ替えたりしています。
もちろんプロが使用する工具なので
ハードに使用しても壊れないのは重要なのですが、
(使い勝手の良い)(便利で高機能)も重視して
購入しています。
そこで最近購入した工具で凄いな!!と
思ったのを少し紹介しますね。
以前はエア式のインパクトレンチ(低トルク用)を
使用していましたがエアホースが邪魔に思っていました。
通常は自動車整備工場にはエアコンプレッサーがあって、
エア配管が張り巡らせています。
そこからホースリールなどからホースを引き出して、
作業場で使用するのが多いのです。
高トルクで締め付けているナットボルトなら、
大型エアインパクトレンチが必要なのですが、
乗用車のエンジンやサスペンション程度なら
そこまで高トルクの重たいインパクトレンチは要らない。
そこでマキタ充電式インパクトレンチ TW285DZ
(最大締付260N・m 角ドライブ12.7sq )
ホイールナットの脱着やサスペンションのボルトなど、
M8~M16ぐらいのナットボルトの脱着用に購入しました。
今までエア式を使用していたので、
電動充電式に変えてから工具の進化に驚きました。
エア式より高機能かつ圧倒的に使いやすいのです。
・打撃S/Wで3段階の締付打撃力切替。
長押しすればLEDライトが点灯します。
・正逆回転の切替はグリップ上部のボタン。
ここまではエア式とそこまで違いはないでしょう。
このインパクトレンチが凄いのは、
『逆回転オートストップ機能』
これはエア式では味わえない機能でしょうか。
例えばホイールナットを緩める時に、
エア式でトリガーを引き続けると
緩んだ瞬間に高回転で緩め続けますよね。
そうならないように経験で緩めばトリガーをすぐに離すか、
ソケットを左手で掴むかして暴れないようにします。
オートストップ付なら緩んだ瞬間にトルク変動を感知して、
ドライブの回転が急停止するので、
暴れる事もナットが飛んで行く事もありません。
私は右利きですが試しに不慣れな左手一本で、
トリガーを操作してホイールナットを緩めますね。
(ガ、ガ、ガー、キュル、ピタ。)
微妙なトリガー操作もせず、大きな反動もほぼ無し。
緩み過ぎてナットとソケットが高回転し、
暴れたソケットでホイールを傷付ける事もありません。
緩んだ瞬間の約0,2秒で、
オートストップするこの機構はかなり凄いです。
左手でE/Gアンダーカバーを持ちながら、
右手のインパクトでボルトを緩めても、
緩んだ瞬間に回転が停止する。
エア式でよくある回し過ぎてしまい、
ボルトが飛んで(どこ行った~)と探す事もない。
オートストップで緩めて軽くトリガーをチョンチョンと引き、
スムーズにボルトが落下せずに外せます。
(ブラシレスモーター 防塵・防滴 ブレーキ付)
またドライブ軸が高トルクかつ低回転で回るので、
エア式よりスムーズ&ストレスフリー。
エアのビックハンマー式ではないので、
回転がスムーズで打撃反動によるレンチの挙動も無い。
締付時は手でナットを回して浅く装着し、
打撃力2段目にセットして軽く仮締めし、
トルクレンチでギュッと本締めします。
TONE トネのAI4200を高トルク用に使用しています。
(エア式の高トルク高回転タイプ)
(最大トルク 締付側700N・m)
軽くて全長も短くハイパワーなのですが、
ビックハンマー機構の為に反動が大きい。
これでホイールナットを外すとソケットが暴れるので、
もちろんホイールナット脱着では使えない。
AI4200はガッチリ固着しているボルト用に使用しています。
トネAI4200の重量が1,3kg
マキタTW285DZ(バッテリー取り付け時)が1.7kg
数値上はマキタの方が500gほど重いのですが、
実際に持つと同じか?マキタの方が軽く感じます。
おそらくエアホースの有無と、
重量バランスが良いのでしょうね。
軽い部類に入るハイパワーAI4200より、
電動式のマキタの方がシックリ持ちやすい。
別売りの18V-2.0Ah リチウムイオンバッテリー
(BL-1820B)
自動車整備の場合は建築関係と違い、
インパクトを常時使い続ける事もないので、
バッテリーの持ちはそんなに気しなくてもOK。
数日~1週間に1回の充電で十分でしょう。
メーカー公称で1充電の作業目安は、
M16高力ボルト 3秒 330本と記載されています。
バッテリーインジケーター付きのバッテリーなので、
残量もすぐに分かりますよ~。
チョイ足し充電も問題なくOKだそうです。
自動車整備のインパクトレンチといえば、
スナップオンやKTC、信濃、ボッシュ等があります。
電動充電式で逆回転オートストップ付となると、
探した限りではマキタぐらい。
自動車整備分野でマキタ工具はメジャーではないのですが、
建築系では超一流メーカーですよね。
世界のマキタ 製品の耐久性は全く問題ないでしょう。
(弊社のマキタ集塵機は20年以上使用出来ています。)
今更ホイールナットを外す為にエアー式のインパクトレンチを、
私が使う事はもう無いと思います。
一度便利な高機能工具を使うと元には戻れないでしょうね。
整備工具の展示会にTW285DZをデモ使用させれば、
結構売れるような気がするんですけどね~。
実売価格もそんなに高額でもないです。
・注意・
インパクトレンチ使用不可のホイールロックナットや、
ソケットとのクリアランスが無い社外ホイールなどには、
インパクトを使用せず手作業でホイール脱着をしています。
この夏話題になった空調服。
私は去年から愛用しています。
(もうコレ無しで夏の工場内で作業は無理!!)
これも建築関係の現場では当たり前に装備されていますね。
作業場がエアコン完備の整備工場は羨ましいですが、
弊社のような整備工場で空調完備の作業場は、
コスト的にチョット難しい。
・充電も1日持つし、汗ダクダクにもならない。
・これの有無では一日の疲労度が違う。
こちらも一度使うと手放せなくなりました。
ちなみに日中にバッテリーが切れて、
替えが無い場合は絶望を味わいますので注意が必要です。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に、
お越しいただきありがとうございます。
いつもの整備ブログではなく、
いま流行りの工具や装備を紹介してみました!!
それではHAPPY CAR LIFE!!