トヨタ マークX GRX130 ATF交換・DSCなどなど定番整備の5点セット。 ミナト自動車は大阪府堺市にありますよ~
神奈川県からお越しいただいたのは
トヨタ マークX GRX130
走行距離45000km
・ATF完全圧送式交換
・DSC ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング
・デフオイル交換
・LLC圧送式交換
・カーエアコンリフレッシュα
弊社ではトヨタ・レクサスFR車の定番整備になっている
5点セットを依頼されました。
予約来店から問診と作業説明。
試運転をしてコンディションをチェックしてから、
実作業が始まります。
まずはDSCからしましょうか。
ガソリン直噴エンジンのインテーク系に
蓄積する大量のカーボンを完全除去。
直噴は構造上でインテークバルブ周辺に煤蓄積し,
燃焼の弊害になるのはご存知だと思います。
簡単に言えばガソリンと空気との攪拌が
煤蓄積によりバルブ形状が大幅に変わる。
E/G設計時とは異なり不完全な混合気で点火燃焼。
完全気化していないガソリンは煤となり、
パワーに変換出来ず無駄になる。
論より証拠。
エンジン吸気系の部品群を分解して、
状態を確認してみますね。
樹脂製サージタンクを外し、
スワールCバルブも外しました。
6気筒12ポートのインテークポートと
インテークバルブを確認しますね。
バルブシャフト部にカマキリの卵状の煤塊と、
バルブ傘部にはガチガチのカーボン蓄積。
スムーズに抵抗無く流れるはずの吸気が乱れ、
理想的だったE/G設計時の吸気渦が作れない。
ほんの少しのガソリンの無駄も、
チリが積もれば山となるのでは?
弊社オリジナル整備(DSC)
ドライアイスの3mmペレットを圧縮空気で高速噴射。
強固に固着したカーボン(煤)をエンジンにノーダメージで、
短時間で完璧に除去します。
マスキングをしてボディをガードし、
DSC特殊ノズルをセットして軽くショットしますよ~。
ドライアイスペレットが直撃した部分だけ、
キレイになりました。
アルミ素地がハッキリ見えますね。
数種類あるDSCのアダプターとノズルを組み合わせて、
本格的に除去すればココまでキレイになりました~。
奥深いポートも奥から手前まで全て洗浄しています。
スワール・コントロールバルブや
サージタンクもDSCで洗浄しました。
ガスケットを交換して組み付けし、
スロットルも清掃してからエンジン始動。
暖気後に初期化作業を行いました。
次はATF圧送式交換に移ります。
ATFの状態を確認してから、
ATオイルパンを外しました。
磁石に付着した鉄粉を除去して、
オイルパンを洗浄します。
ストレーナーとオイルパンガスケットは交換し、
磁石は洗浄して再利用します。
オイルパン洗浄で4Lほど排出したATFを補充にも、
この後に行うプレ洗浄にもNUTECニューテック(NC-RF)
リンシングフルードを使用します。
完全暖機後に圧送式アダプターを装着して、
まずはプレ洗浄を行いますね。
ニューテックNC-RF(仮名)
http://minato-motors.com/blog/?p=17434
弊社がNUTECさんにお願いして開発していただいた、
スペシャルリンシングフルード。
ATFチェンジャーに接続して、
イッキに圧送式で全量交換を行いますよ~。
走行距離が5万キロ未満なので結構キレイになりましたね。
このままアイドリング状態で15分間のリンシングタイム。
ここからやっと本命ATFで再交換します。
NUTEC史上最高峰のハイパフォマンスATF
『NC-65』 全化学合成油(エステル系)
極薄で強靭な油膜性能はおそらく市販ATFでは最強でしょう。
(ローフリクション・ハイパフォーマンス)
6速以上の多段ATにはオススメしています。
また耐熱性が非常に高いベース基油を贅沢に配合しているので、
熱劣化に強くロングライフ化にも有効です。
ハイパフォーマンスを求めてもOKですし、
ストリート走行でロングライフ可もアリでしょう。
ただしフルード単価が結構高額。
(でも弊社では指名&リピート率は高いですね。)
ATFチェンジャーにセットして、
もう一度圧送式で全量交換しますね。
キレイに入れ替わりましたね。
ここまでキレイになれば次回推奨交換距離は6万キロ。
高回転・高負荷を掛けるほど真価を発揮し、
切れのあるシフトフィーリングをお楽しみください。
一度冷却してからフルードレベルの調整は、
油量検出モードにしてから規定温度でバッチリ調整しました。
デフオイルのニューテックギアオイル。
こちらもNC-65と同様に全化学合成のNC-70 75W90。
ドレンボルトの鉄粉を除去して、
手押しポンプで注入します。
純正中空ガスケットを交換してトルク締めしました。
(DSC&ATF交換のオプション整備)
・LLC圧送式交換
・カーエアコンリフレッシュα
LLCも圧送式で全量交換しますよ~。
ラジエターリフレッシャーを接続してエンジン始動、
LLCを脈動圧送し冷却ラインに送り込みます。
グルッと回って排出されたLLCは
高密度Wフィルターでろ過します。
5ミクロン/25ミクロンのフィルターを通過したLLCは、
エンジン/ラジエター/ヒーターコアに再び送られて、
冷却ラインを何回も循環していくのです。
トヨタGR系エンジンの場合は30分以上は圧送し続けて、
サーモスタットが完全に開くまで続けます。
計算上は毎分7L x 30分 =210Lぐらいは、
冷却ラインを循環しているでしょう。
最後にLLC再生強化剤で防錆/消泡性能を補強し、
エア抜き作業でライン内の空気を排出させました。
LLCリザーバータンクのレベル調整も行いますよ~。
カーエアコンリフレッシュα で、
年々減少するAC冷媒ガスをチェック。
同時にNUTEC NC-200を注入して、
コンプレッサーオイルも補強します。
NC-200のオイルも最高品質の
全化学合成エステル系ベースオイルを使用。
さすがに平成22年式で5万キロ未満なので、
冷媒ガスの減少は少ないですが予防整備には有効ですね。
全国各地から高速道路をぶっ飛ばし、
高額な高速道路代を負担して、
朝10時に弊社に入庫していただいています。
とても感謝をしていますが、
そのお気持ちには正確な作業でお返ししようと。
今回紹介した全く同じ内容の5点セットを、
一泊二日で出来る整備工場は日本でおそらく弊社だけでしょう。
もし出来る整備工場がお近くに有ったとしても、
(ぜひ大阪のミナト自動車で作業して欲しい!!)と
思われるような整備を心掛けています。
弊社の場所は大阪府堺市の世界遺産を目指している
世界最大規模の古墳群(仁徳陵古墳)のスグ横。
弊社から大阪中心地キタ・ミナミまでは、
目の前のJR阪和線もず駅から電車で30分以内。
USJも電車で40分で代車なら30分で到着するでしょう。
宿泊するホテルもキタ・ミナミ以外であれば、
結構リーズナブルだと思いますよ~。
まぁ~折角大阪に来られたのですから、
どうぞどうぞ大阪観光でもお楽しみいただいて、
その間に依頼された整備は完了しています。
ATF交換・DSCのご予約/御見積は、
HP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。
出来るだけその日のうちに返信するようにしていますが、
少し遅れても3日以内にはメール返信をさせて頂いています。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に、
お越しいただきありがとうございました。
それではHAPPY CAR LIFE!!
後日オーナーさんからレビューをいただきましたので、
原文をそのまま添付します。
昨日は、マークXの整備ありがとうございました。帰り道、約480kmを走って、リッターあたり約2.5kmくらい燃費が向上しました。体感的には、変速がスムーズになって、全ての回転域で、トルクフルになっていました。特に時速100kmあたりからの加速は、非常に良くなりました。伸びがいいと言うのか、ストレスなく加速していく感じがします。メーターを見て、思わずアクセルを緩める感じでした。今回、DSCとATF交換、清掃が主の整備でしたが、復活したと十分に実感できた整備でした。ありがとうございました。以上