年末恒例のATF圧送式交換がゾクゾクと入庫。 年内予約は満員御礼ソールドアウト~。
ここ数年の傾向ではなぜか年末になるとATF交換の依頼が急増しますね。
今年の年末もご予約を多くいただきましたので、
一部の車両になりますがご紹介します。
岡山県からお越しいただいたのは、
レクサス IS-F USE20 走行距離84660km
・ATF完全圧送式交換 for NUTEC
問診と試運転をしてからATF交換作業を始めます。
ATFの状態をチェックし、オイルパンを外しました。
ATFの劣化度はそこまで酷くないのですが、予想以上にオイルパン内の磁石に鉄粉が付着していました。
8速ATでこの走行距離なら多い方かな。
鉄粉が多いと言う事は走行条件に対して、油膜強度が追いついていないのでしょう。
IS-Fでガンガン走行すれば、
純正ATFでは耐えれないと思いますよ~。
鉄粉を除去してオイルパンを洗浄。
ATFストレーナーも同時に交換します。
フルードクーラーもこの時に洗浄しています。
ATFを補充してエンジン暖機。
ATFチェンジャーを接続してから、
まずはプレ洗浄を行いますね。
使用するプレ洗浄専用フルードは、
(NUTEC ニューテック リンシングフルード)
通称(NC-RF仮名)と弊社では呼んでいます。
弊社からNUTECさんに提案して実現したNC-RFは、正式なリリースはされていないのでNUTECのHPにも未掲載商品。
現在弊社のみの取り扱いとなっています。
http://minato-motors.com/blog/?p=17434
過度なフラッシング効果を求めずに、ATへの攻撃性も皆無。
ほぼ無色透明のリンシングフルードはこの後に使用するハイパフォーマンスATFの性能を最大限に引き出すように調整されています。
よって名称も(フラッシング)ではなく、(リンシング)になっているのですよ~。
エンジンもATFも暖機が終われば、
NC-RFで全量イッキに圧送式で交換しますね。
プレ洗浄が終われば15分間のアイドルタイム。
排出し切れなかった汚れをNC-RFに移します。
本命に使用するATFは(NUTEC NC-65)
もともとは大排気量・多段AT&DCT用に開発されたニューテック最高峰のハイパフォーマンスATF。
極薄で強靭な油膜性能はローフリクション・ハイパフォーマンス。
非常に耐熱性の高いエステル系基油を贅沢に使用しているので、ストリート走行レベルの負荷ではそんな簡単には劣化しないでしょう。
おそらく市販品ATFでは最強レベルの油膜性能は、みんカラ等のレビューでも絶賛されていますね。
NC-RFからNC-65に入れ替えて、
もう一度全量圧送式で交換します。
キレイに入れ替わりましたね。
ここまでキレイになれば、
次回交換推奨距離は6万キロとお伝えしています。
最後にフルードレベル調整をし、試運転をしてから納車となります。
静岡県からお越しいただいたのは、
マツダ CX-5 KF2P ディーゼル
H30年式 走行距離6500km
こちらもNC-RFでプレ洗浄後にNC-65で圧送式交換を行いました。
IS-F同様に岡山県からお越しいただいたのは、
トヨタ マークX GRX130
走行距離47000km
NUTEC NC-RFとNC-65で完全圧送式交換を依頼されました。
最終的にはここまでキレイになりました。
こんな風にブログにアップすると(ミナト自動車は高額なNUTECでのATF圧送式交換しか、やらないのでは??)と思われるかもしれませんね。
全然そんな事はないんですよ~。
純正同等品のアイシン製ATF(AFW+)での交換依頼も、まぁまぁ多いですからね~。
大阪市からお越しいただいたのは
ハイエースRZH101 走行距離20万キロ
アイシン製AFW+での交換を依頼されました。
ATへの唯一のメンテナンス方法はATF交換のみ。
それ以外は高額な修理しか残っていないのが現状で、安価で定期的なメンテナンスであるATF交換は必ず実施しましょうとお伝えしています。
(ATF交換をすると壊れる??不具合になる??)という、間違った認識が広がっている自動車整備業界ですが、そんな事は御構い無しに年間百台以上はATF交換のご依頼を弊社では受付けています。
正しいATF交換作業を正確に実施すれば、壊れる事もなくATは良い状態になるんですけどね~。
年内のATF交換予約は、おかげさまで満員御礼・ソールドアウト。
年始は1月7日から営業開始をする予定ですが、
早くも予約が埋まってきています。
HP(お問い合わせフォーム)から御見積とご予約をご相談いただけましたら、メールにてご案内をさせていただいています。
どうぞ宜しくお願い致します。