レクサス RX450h リフレッシュプラン。 10年10万キロに一度はガッツリ整備でリフレッシュ。
愛知県からお越しいただいたのは、
レクサス RX450h GYL15
H21式 走行距離115700km
リフレッシュプランのご依頼です。
メールからのご相談をいただき入庫してもらいました。
・大きな不具合は無いがまだしばらくは使用したい。
・新車時から比べて乗り心地が悪い。
問診時にお話をして整備の方向性を確認しました。
試運転をすると腰高なSUVに
劣化したサスペンションが相まって、
不安定な乗り心地が素直な感想。
高速走行での安定性も悪いと思います。
オーナーさんは問診後に家族と大阪観光をして、
一度お帰りになられました。
試運転後に事前アライメントを測定し、
各部を点検しますね。
点検結果から弊社が推奨する整備と、
ユーザーさんが希望する整備を合わせた整備プラン見積を制作。
メール・TELで整備内容をご説明させていただきました。
予算に収まる範囲だったのですぐにOKをいただき
早速作業を始めます。
事前に発注していたサスペンション系から整備します。
周辺部品をイッキに分解しました。
フロント&リア ショックアブソーバーや、
アッパーマウントやスプリングインシュレーターなどの
ゴム部品をサクサク交換しました。
そしてロアアームASSYとE/Gマウント3点も、
オール純正品で同時交換ですね。
車検基準でも不合格になる
スタビライザーリンクロッドのブーツ破損。
このタイプのサス形状ではよく破損しているので、
Fr左右とも交換しました。
(リアは無事です)
負荷の掛かるFrドライブシャフトのO/Hは、
IN・OUTブーツを外しシャフトを洗浄してから組み付けます。
中に充填していたグリスは劣化してトロトロに。
粘度が落ちて油膜が低下すると磨耗と異音が発生しますよ~。
また右シャフトの中間ベアリングも異音予防に交換しました。
フロントハブベアリングも圧入交換。
油圧プレスで入れ替えます。
またロアボールジョイントも同時交換しますよ~。
ブレーキキャリパーもO/Hして、
ディスクローターは研磨再生し耐熱塗装。
ブレーキパッドも前後交換しますね。
スキャンツール(G-SCAN)を接続して、
ブレーキフルード交換とLLC圧送式交換。
HV車の場合はスキャンツールから強制的に信号を送り、
ブレーキ動かしてフルードを交換します。
またLLCも整備モードでエンジン始動させ全交換します。
HVインバーター用LLCは
再生剤を注入してリフレッシュしました。
・フロントCVTフルード交換
・リアHVモーターフルード交換
アイシンAFW+でキレイに入れ替えました。
吸気系もリフレッシュ。
エアエレメントを交換し、
電子制御スロットルは清掃してから初期化します。
整備リフトからアライメントリフトに移動して。
各ブッシュボルトを1G締付。
そこから軽く試運転をしてサスペンションを馴染ませてから、
ホイールアライメントを測定・調整します。
ハンター社 ホイールアライメントテスターWA470
ビシャモン マルチアライメントリフト ロング
高精度&高性能アライメントテスターでの測定は、
リフトの水平レベルも高水準での確保しています。
(毎年公正テストを実施済み。)
サスペンションを組み付けただけなので、
そのままだと数値はバラバラですね。
ここからじっくり調整していきます。
最後に試運転をしてリフトアップし最終チェック。
オイル漏れや締付確認。
アンダーカバーやE/Gカバーを装着。
ユーザー様にお連絡をして納車となります。
作業中はデジカメで撮影し続けているので、
リフレッシュプラン時には平均150枚ぐらいは
画像を保存しています。
納車時にはその画像をお見せしながら、
整備内容を分かりやすく説明させていただいています。
また記録簿はもちろんですが
画像が必要な方にはお渡ししています。
(リフレッシュプランはおいくらですか?)と、
よくメール問い合わせをいただきます。
過去の整備暦や使用環境によって
整備する箇所が大幅に変わりますし、
予算や今後の使用状況でも内容は変わります。
そこで予算を決める参考に過去に作業したブログと
その時の総額費用をメールに添付して返信しているので、
(○○年△△月の※※※のブログ整備はいくらですか?)と
聞いていただいた方が非常に助かります。
(それで整備ボリュームに対した費用が想像できると思いますので。)
結構、見積制作って想像以上に時間が掛かりますし、
実車を見ずの概算見積は経験上あまり意味がないですよ~。
正確な御見積は入庫してからの点検後にお伝えしていますので、
予約時にはザックリとした予算で良いかと思います。
どうぞご理解の程宜しくお願い致します。