クラシック クラウンバン‼ 30年間の大切にされた車 おそらくこれからも。
『ATF交換をしたいのですが・・・。』
と、いつもの
お問い合わせ電話がありました。
現在の走行状況や変速ショックなどの
電話問診に始まり
車種と年式を尋ねると
『クラウンバンの昭和57年式です。』
『・・・・?』
30年前のクラウン。
最近ご購入されたようで
過去の整備記録は無し。
もちろんATF交換暦もです・・・。
ATF交換出来るか? は
車両状態次第ということで
一度ご来店して頂きました。
(私自身もそのクラウンを見てみたいなぁ~と思いましてね。)
おそらくGS120系だろう?と思っていたら
さらに前のモデル GS110系クラウンバン。
しかも極上のコンディションで
色もかなり渋いライトブラウン。
前オーナーも大切に乗られていたのでしょうね。
でなければここまでのコンディションを保てないですから。
来店して頂いた理由には
年式があまりにも古い為
メンテナンスの行き届いた車なのか?
ミッション自体が整備出来る状態なのか?
を確認したく、
あまりにもガタが来ていたら
整備をお断り しようと思っていました。
が、
そんな心配もまったくなくて
エンジンルーム内も申し分ない状態でした。
肝心のATも
試運転とコンタミチェックはOK。
ATFは圧送式で交換するのですが
今回はこの年式だけに
念のためオイルパンを脱着しての内部確認。
ATFは赤みもなくなり
黒く透明度は無し。
ですがオイルパン内は
わずかな鉄粉が磁石に吸着しているぐらいです。
(履歴は無いけど、おそらく過去に交換はしているようですね。)
キレイに洗浄し
オイルパンを組み付けて
トルコン太郎でATF圧送式交換。
最初は
オイルパンから抜いた分の3.5ℓ追加し
7.5ℓを圧送式交換。
それでもすこし汚れが取りきれないので
お客様の了承を得て
追加の5ℓ。
これで完全に入れ替わりました。
あとはATFクーラーの洗浄と
ATFレベル調整をして完了。
過去には26万キロ走行した車両も
メンテナンスをしっかりしていれば
問題なくATF交換できました。
(スムーズ&パワフルに)
30年前の車両も同様にメンテナンス次第で
ATFは出来ますし
まだまだ現役で走行できますよ。
20年以上も使用した車は
税金が安くなるような制度でも出来れば
エコかどうかは別として
『クラシックを楽しむ文化』が育つと思うんですけどね。
まぁ20年落ち以上の車を維持するのは
税金どころではない維持費が掛かりますけど・・・。