診断機で回転数の変化を。 前触れのないエンスト。
信号待ちなどでエンストする
GD1 フィット 5万キロ
頻繁にエンストするようで
さっそく試運転。
冷間時はエンストしないが
暖機完了後、
信号待ちなどの停車時に
エンストしました。
前触れもなく、いきなり止まる感じでしょうかね。
(センサー類がいきなりアウトになるような止まり方?)
ダイアグの故障コードは無し。
診断機のデータモニターを
表示させながら走ると
エンストはしないが
稀にエンジン回転数が
500回転まで下がります。
(体感的にはそんなに車体振動の変化はないし。気が付かないぐらい。)
普通低くても600回転以上かと。
この年式のフィットは
エンジン、ミッションの不調が多くて
代表的な所で
ダイレクトイグニッションコイル不良
EGRバルブ不良
ミッション湿式クラッチのジャダー
などありますが
どうやらこれらではないようです。(感覚的にですが。)
プラグは1年前に交換済みで
A/Cオフの時に発症しやすく
オンにするとしなかったので
まずは吸気系統から見ていきますね。
エアエレメントは問題無く
スロットルボディーはややカーボンが有る程度。
(このワイヤー式のバルブ部分を洗浄してもあんまり意味無いですよ! もともと全閉ですから。)
(電磁式は全閉時でも少し隙間があるので、カーボン除去はしないといけませんよ。)
スロットルボディーASSYごと外して
裏に付いているIAC (アイドルエアコントロールバルブ 通称ISCV)を分解していきます。
バイパス通路に
カーボンが蓄積しているのが分かりますか?
この状態で洗浄剤を掛けると
モーター部に液が侵入し、
ショートしますので
さらに分解していきます。
IACモーター部を外すのは
特殊工具が無いとダメで (よくある6角菊型ではなく、5角です。)
メーカー側は分解防止の為にこうしているんですね。
確かに無暗に開けると壊す可能性がありますから。
工具が有るので
さらにバラしていきますね。
モーター部を外して
バルブ軸を手で回すと
カリッカリッと引っかかる部分が。
IAC(ISCV)のモーターは
トルクが無いので
少しの抵抗でも作動不良になるんですよ。
ベアリングなどを壊さぬよう
慎重に洗浄。
バルブ軸もスムーズに回転し
再度組立していきます。
試運転は
アイドルアップしないよう
エアコンオフ。
38度の外気温
窓ガラス全開で
30分3セット。
無事エンスト再発せず
作業完了。
経験的には
センサー系突然死のような
エンストの仕方。
しかし
実際は制御系統のIAC。
診断機での回転数の変化を
見ていなければ
クランク角センサーなどに
気を取られて
もう少し時間が掛かっていたかも。