クラウン 200系 ATF完全圧送式交換 & DSC。 一泊二日で完了します。
岡山県からお越し頂きました。
クラウン GRS202
走行距離80000km
・ATF完全圧送式交換
・DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)
・その他オプション整備などなど・・・。
一泊二日のお預かり作業になります。
まずはATF交換。
オイルパン脱着洗浄・鉄粉除去、
ATFストレーナーも交換します。
トヨタ系のATF交換依頼は非常に多いので、
ガスケット・ストレーナーは各ATに合わせて
約25台分ぐらいは常時在庫していますよ~。
オイルパン等を組み立てて、ATFを補充し暖機。
GRS202専用アダプターを接続すれば、
密封式ATでも交換効率の高い圧送式交換が可能になりますよ~。
いよいよココからが圧送式交換。
本命ATFを使用する前に
アイシンAFW+でプレ洗浄しますね。
奥に見える新油モニターと比べれば、やや汚れていますが。
廃油ビーカーの状態よりは、
かなりキレイになったと思います。
NUTEC ニューテック最高峰ATF 『NC-65』
全化学合成油(エステル系)
NC-65に入れ替えて
もう一度圧送式交換をしました。
キレイに入れ替わりましたね。
注意
NC-65は薄緑色の為色味が弱いです。
プレ洗浄油の赤色に干渉されやすいので
色までは完全には変わりません。
一度冷却して規定温度で
正確にレベル調整をしました。
次はDSC。
直噴ガソリンエンジンの特有メンテになるのですが、
この3GR-FSE D-4エンジンは
インテーク系のカーボン蓄積が非常に多い。
現在の直噴エンジンはいかに吸気流をコントロールし、
燃焼室で最適な気流渦を発生させる事が重要。
ですが経年劣化でカーボンが蓄積すると、
新車時の気流渦が確保できず、
本来の性能が発揮できずにパフォーマンスが低下します。
インテークサージタンク
スワールコントロールバルブを分解し、
問題のインテークポートを覗いてみますね。
内部EGRからの吹き返しによる
インテークバルブのカーボン蓄積。
ブローバイからのオイル流入も合わさり、
燃焼熱でカッチカチに固着しています。
直噴エンジンは燃焼室に燃料を噴射し、
空気と撹拌させ混合気にして、
燃焼爆発させています。
http://minato-motors.com/blog/?p=5905
ですが高圧かつ超微粒子で噴射していますが、
いくら微粒子化してもやっぱり水滴状なのですよね。
(気化ガスの噴射ではない)
本来は小さな水滴のガソリンが、
外から徐々に気化していくのですが・・・。
燃焼までの時間が非常に短いので、
一部水滴状のまま高温になります。
気化したガソリン → 混合気になり、爆発しパワーが出る。
水滴状のガソリン → 爆発せず、煤になる。
混合気になって初めて爆発するので、
液体のガソリン単体では高温になっても
煤になるだけで無駄になる。
噴射した燃料を、瞬時に撹拌し混合気に。
最適なスワール・タンブル気流渦が出来なくなれば、
設計通りの燃焼は無理だと思いませんか?
エンジンをオーバーホールせず、
短時間で完全にカーボンを除去するDSC。
弊社オリジナル整備でこの作業が出来るのは、
今のところ世界で弊社だけでしょう。
次世代洗浄機 グリーンテック社ドライアイス洗浄機を使用し
ドライアイス3mmペレットを高速噴射して剥離除去します。
http://minato-motors.com/blog/?p=5921
ワンショット10秒ほど。
DSC特注ノズルを使って軽くショットしてみました。
ドライアイスが直撃した部分だけ
キレイになりましたね。
これを繰り返して
完全に除去します。
今回は大物が捕獲できました。
十円玉半分ぐらいあるカーボン片。
ほとんどはショットの衝撃でバラバラになるのですが、
たまに大物が飛び出てくる事もあるんですよね。
何度もショットを繰り返し、
やっとキレイになりました。
元に組み立てエンジン暖機。
スロットルの清掃し、初期化再学習しました。
オプション整備も同時進行、
スパークプラグも交換しました。
超寿命高性能プラグ (NGK イリジウムMAX )
DSCと同時なら作業重複があるので、
工賃はお安く設定しています。
デフオイルはNUTEC NC-70 75w90
全化学合成ギアオイルで交換しました。
最後にトルクレンチでマシ締めチェック。
エアコンガスもリフレッシュ。
年々減少する冷媒ガスをリセットする
カーエアコンリフレッシュα。
NUTEC NC-200 コンプブーストの同時注入
コンプレッサーオイルも強化しますね。
平成20年式で新車から8年経過。
冷媒ガスは約100gの減少でしたね。
平均的な減り方でしょう。
エアコンメンテも定期的に。
LLCも交換します。
ラジエターリフレッシャーで脈動圧送式交換。
エンジン・ラジエター・ヒーターコア
全ての冷却水を入れ替えます。
LLC再生強化剤の注入と
エア抜き作業と行いました。
最後にWAKO’S RECS レックスを施工して完了です。
当日朝10時の入庫で、翌日15時の納車。
ノンストップで作業をしましたが、
コレだけのボリュームの作業を一人で行うと
結構時間が掛かりますよ~。
どうせなら大阪観光ついでに
お越しいただければ幸いです。
目の前にJR阪和線 百舌鳥もず駅がありますので、
大阪繁華街キタ・ミナミにも30分で行けますよ~。
ATF交換・DSCの御見積・御予約は、
HP(お問い合わせフォーム)からどうぞ~。
Happy Car Life!!