機能上は問題ないけど。 気になると言えば・・・なるよね。
夕方に
天気が崩れてくる
ここ最近。
いきなり大雨になると
外での作業がたいへんです。
ステップワゴン RG1
ブレーキを踏むたびに
キキィ~っと音がする。
とても耳障りな音で
ディーラーに直してほしいと
依頼されたようですが
サッパリ直らず
当店へご相談がありました。
お話を伺うと
再三ディーラーに修理依頼しても
『こんなものですよ!ブレーキは。』と言われたり
『見ましたけど問題無いですよ!』と言われて引き取りに行き
店を出ると、いきなりキキィ~っと鳴ったり。
完全にディーラー不信になったそうです。 (そらぁお客さん、怒るわなぁ~。)
早速、試運転すると
これがなかなか鳴ってくれません。
たまに鳴ったり、鳴らなかったり。
だいたい検討は付いているので
Frブレーキから点検してみました。
キャリパーのブレーキパッドを見てみると
パッド鳴き止めグリスがてんこ盛り。
残念ながらグリスでは
音鳴りを止めれないんですよね。
仮に止まったとしても
一時的な処置でまた再発します。
原因の大元はこのブレーキローター。
よーく見るとレコード盤のように
溝が走っていますね。
(爪がカカカッと引っかかるぐらい深いです。)
この溝がブレーキパッド当たり面にも
同じように付いていて
レコードと針の関係のように
共振し増幅してあの音が出ています。
おそらくブレーキの踏み方がハードなんでしょうね。
エンジンブレーキを使いながら
最後に軽く踏むような運転だと
ローターはキレイなままなんですが。
そこでブレーキローターを研磨し
パッド当たり面はペーパーで研磨。 (本当は新品が良いんですけど予算もあるので。)
片面0.5mm以下
合わせて1mm以下の研磨量。
削り過ぎると放熱性や強度などが
落ちるのでほどほどに。
ホルダー部シム周りも
キレイに清掃し組み付け。
音鳴り止めグリスは
パッド座金とバックシムに薄~く塗って
サイドシムには塗りません。
グリスが古くなると
ダストが溜まり
スライド部が固着しますからね。
リアからも音が鳴っていたので
結局4輪とも研磨しました。
もちろん音は鳴らなくなり
納車しましたが
所詮、摩擦して車両を止めているので
音は鳴っても機能上は問題ありませんよ。
でも精神的にはイラッとしますけどね。