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もうエアコン使いましたか? お昼間は暑いですね。

ここ数日は
暑いですね~。
この時期になると決まって
冬の間は気が付かなかった
アノ故障が目を出してきますね。
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ミニキャブバン U61 
クーラーが効かないので見てほしいと
お客様からのお電話がありました。
お話を聞くと
走行中は冷風は出てくるけれど
止まると全くダメで暖かい風しか出ないようです。
しかも先ほどガソリンスタンドで見てもらい
  『クーラーガスが無いかも?』  と言うので
ガスを入れてもらったけど
症状が改善しないようです。
ひとまず工場に運びました。
嫌な予感を頭に浮かべながら
マニホールドゲージを繋ぎ
ガス圧を測るとかなりの高圧。
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『オイオイどんなけ入れたんや?』と思いながら
ゲージの針を見ていると
ふと気付きました。
コンデンサーのファンが回ってない
モーターを直結で繋ぐと回らず
車両側からは電気が来ているので
ファンモーターの不良
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ファンが回らず⇒コンデンサー高温⇒ガス圧高い。
s-image (3)
そこで残量フロンガスを回収してみると
195gしか入っていません。
s-image (4)
規定充填量は415g±25g
つまり220g足りない
いったいGSで何グラム入れたのか?
GSの行く前から走行中だけは冷風は出ていたようで
150gぐらいはあったと思うんですけど。
試しにモーター不良のままチャージすると
やっぱり200g弱しか入ってくれません。
圧が高くなりすぎているんでしょうね。
s-image (1)
再度フロンガスを回収してから
真空引きをして規定量をチャージ
(真空引きを長めにしてあげると配管内の水分が蒸発するそうです。)
コンプレッサーオイルと漏れ発見蛍光剤を少し注入。
肝心の吹き出し口の温度は 5度。 冷たい~!!
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7万キロも走行しているので
恐らくスローリークでしょう。
はっきりとした漏れ個所は
デンゲン製リークテスターでは見つけられませんでした。  残念。
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ガソリンスタンドで
『クーラーガスが無いからとりあえず入れてみた。症状改善せず。』
何回過去にこのフレーズをお客様から聞いたでしょうかね。
最近の国産車のクーラーシステムの
冷媒(フロンガス R-134)は
重量で管理しています。
つまり効き具合やサイトグラスの泡も見るよりも
現在のガス残量を回収して重さを測り
規定充填量を入れる。
すると
冷媒ガスが無くて冷えなかったのか?
クーラーシステムの異常で冷えなかったのか?
それ以外が原因で冷えないのか?
が分かってくるので
『とりあえずガス補充』は止めた方がいいですよ。
でもマニホールドゲージの圧だけで分かる
ベテラン整備士なら問題ないかも。
コンデンサーのファン不良やヒューズ切れは
わざわざ回収しなくても事前に分かりますよ~。

2012年4月25日

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