レクサス LS460L ATF完全圧送式交換 トルコン太郎を求めて 個人タクシー東京からの来店
『トルコン太郎』
現在は販売されているATFチェンジャーでは
おそらく最高ランクの部類に入るでしょう。 (性能的に)
ですがこの機械は『何でもATF交換できる魔法の機械』
ではありません。 残念ながら。
あくまでも(優秀なATFチェンジャー)であって
操作する作業者の技術
豊富な知識、経験が合わさって
トルコン太郎の能力が最大に生かせるのだと思っています。
整備業に限らずどの分野の道具・機械であっても、それは共通。
結局 『人 ひと』 なんですよね。
名包丁があれば、名料理人になれる訳ではないように。
東京 練馬ナンバーの個人タクシー様からの相談。
『おたくはレクサス LS460ロング のATF交換は出来ますか?』
とストレートな質問から始まりました。
『もちろん問題なく可能です。
むしろ LSならよく作業していますが・・・。どうかされましたか?』
関東近郊にLS過走行車を作業してくれる所が見つからない。
ATFを14万キロ無交換ならなおさらで。
数件あっても自信がなさそう・・・。 (トルコン太郎 所有でも)
『それならどうぞお越しください!!』と
本日、東京から来店して頂きました。 ありがとうございます。
問診と試運転。
ATFチェック と 現状確認。
まずはオイルパンから脱着洗浄していきます。
不純物も無く、良好ですが
この8速ATのわりには鉄粉多め。
オーナー様曰く
(もしかしたら前所有者が、交換してるかも?)と言われていましたが
残念ながら無交換だと思います。
鉄粉が多いのは
それだけATFが劣化して使用しているのですよね。
ゴム製ガスケットはカッチカチ。
すんなり取れるのが、熱溶着して取れない。
少しずつ剥がしていきますね。
LSのオイルパンガスケット & ストレーナーは常時在庫。
弊社では頻繁に出るのですが
メーカー部品が欠品があるので多めにストックしています。
バックオーダーすると時間が掛かるので。
ストレーナー交換
オイルパン洗浄・鉄粉除去
ATFの補充
暖機後、やっとトルコン太郎と接続しますね。
今回使用するのはアイシンAFWプラス。
アイシン精機製のLS 8速AT にアイシン製ATF。
一気に規定量を交換しますね。 (プレ洗浄)
交換効率の高い(圧送式交換)でこんな感じ。
中央の廃油よりかはマシになりましたが
左奥に見える新油と比べるとマダマダですね。
それだけ内部が汚れているのですね。
まれにトルコン太郎なのに規定量全交換ではなく、
分割(数リットルずつ)でしている所がありますが
あのやり方ではムダが多いので
弊社では全量交換で行っています。
このままエンジンを掛けながら、クリーニングモードで30分。
もう一度、AFWプラスで規定量、全交換しますね。
これで完全に入れ替わりましたね。
ここからフルードレベル調整。
一度30度以下まで油温を下げて、
車種別の規定温度で調整します。
ちなみにLSは何もせずにリフトアップし、エンジンを掛けると
最悪壊れる可能性があるので注意が必要です。
専用ツールがあれば安心ですよ。 (自作しました。)
リフトアップしたついでに下回り点検。
Frマルチリンクサスペンションの
各ブッシュが劣化破損していますね。
タイヤの変磨耗もあるので、早めの修理をお知らせしました。
LSってアッパー・ロアアームは
ダブルジョイントタイプか~。
ASSY交換になると部品代が高そうですね。
電子制御スロットルの清掃
結構汚れていたので
過去に実施していないような気がします。
初期化をして再学習させました。
(バッテリーを外しただけでは初期化にはならないはず・・・違うの?)
(弊社では整備書通りの初期化をしています。)
最後にWAKO’S RECS レックスをして完了。
作業時間は約7時間。 日帰り作業になります。
関西観光ついでに、ぜひお越しくださいね~。
今の整備事情では整備書無しでの作業は不可能。 (高年式車)
ましてや初入庫車種などは、なおさらです。
一昔前の車両なら、そのあたりは経験で出来た物もあるでしょう。
最近の車両だと年式違いで
違うシステムを採用している場合があるので
昔より整備書、解説書などを読み込まないと
対応できない事があります。
(過去に同一作業した場合は別ですけどね。)
車種、年式が変われば
リフトアップだけでも手順が違ってくる。
常に勉強・勉強・勉強・・・。
本日もミナト自動車ブログ 日々是好日に
お越し頂きありがとうございます。
今週から暖かくなりそうなので
少し春に近づきそうです。
そうなれば近くにある
堺市 大仙公園の桜がもうすぐ見れるのですよね。
Happy Car Life!!