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スカイアクティブ-D 続々入庫中!! ドライアイスでディーゼルの煤除去。 DSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)

本日もミナト自動車ブログ 日々是好日にお越しいただきありがとうございます。


先週も全国各地からDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)やATF交換、リフレッシュプランの入庫・納車でバタバタでしたね。


偶然でしょうか?この日入庫した3台すべてがレッドカラーでした。



今回は3台入庫したSKY-2.2Dの1台。 岐阜県から依頼受けたマツダCX-5 KE2FWのDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)作業を紹介しますね。

朝9時半に入庫してもらい、お車をお預かりします。

そこから試運転をして作業を始めますね。




エンジンからインテークマニホールドやEGRバルブ等を分解しました。

インテークマニホールドを外すとエンジンシリンダヘッドのインテークポートが見えますので、内部の煤蓄積を確認します。



ポート内径に大量の煤が蓄積しており、奥に見えるインテークバルブの撮影が難しいですね。


極小LEDライトを照らして、もう少し奥まで撮影してみます。

インテークバルブのシャフトや傘部には原型が判らない程、煤が固着していました。

こうなると手作業での煤除去は、はぼ不可能でしょう。

インテークマニホールドや吸気シャッターバルブの煤蓄積も確認します。

結構、煤蓄積が多いですね。

参考に定規を置いて撮影しましたが、どうですか?
蓄積している厚みがイメージ出来ますか?
酷い箇所だと内径が約半分まで塞がっていますよね。

こうなるとエンジンシリンダの燃焼室に導入される、吸気の充填効率が低下します。

いくらターボで過給しても入り口が狭くなれば、設計時にイメージした空気量はシリンダ内に充填されないのですね。



これで本来のSKY-2.2Dの高性能が発揮出来ると思いますか?
新車試乗時に覚えたあのリニアな加速が維持出来ているでしょうか?


エンジンO/H以外での完全除去は不可能ですが、弊社が開発したDSCなら(エンジンにノーダメージで短時間に完璧に)除去が出来ますよ~。



ドライアイスの特性を利用した次世代洗浄ドライアイス洗浄機を使用し、DSCに特化したDSC専用ノズルとアダプターを自社制作。

それに長年蓄積した特殊技術で厄介で強固な煤を完全除去します。

それが世界初の特殊整備で唯一無二のDSC(ドライアイスショットカーボンクリーニング)商標登録済。




・ドライアイスペレットを圧縮空気で高速噴射。

ドライアイスの粒が大容量高圧縮された空気でノズルから高速噴射されます。
マイナス79℃のドライアイス粒が直撃すると対象物や周辺が急激に冷却され隙間が生じます。  その隙間に次々とドライアイス粒が侵入すると個体から気体へ昇華します。



・ドライアイス洗浄の特性である熱収縮と昇華爆発力

ドライアイスの個体が衝撃で昇華すると、体積は750倍に急激膨張。
煤(付着物)と金属(母材)の隙間で一気に膨張し強固な煤を吹き飛ばします。 

この昇華爆発力が連続で行われるのがドライアイス洗浄なのです。



サンド・クルミブラストのように硬いメディアを打ち付けて、メディアの摩擦力で削り取っている訳ではないのですね。

ドライアイスペレットをオーナーさんに見せると、(結構大きな粒が噴射されるんですね~)と言われます。

青○の塊がペレットなのですが、これがドライアイス洗浄機で粉砕されて、赤○の粒子になりこれが高速噴射されます。

ペレット自体は指で潰せるほど柔らかいので、金属やゴム等に直撃してもダメージはなく、無傷です。  また時間が経てばCO2になり大気に消えるので、エンジンに残留する事もありません。

金属を削る事も無く、付着物である煤(カーボン)のみを剥離しますのでご安心ください。


完全防備のマスキング。(ちなみにこの画像はマスキングの途中です。)



このあと完全体のマスキング処置をすれば、作業中に飛散する煤からボディーをガード。






ドライアイス洗浄機にペレットを投入し、軽くワンショット。
ペレットが直撃した箇所だけキレイに剥離しましたね。


複雑な形状のポートやバルブを完璧に洗浄するために、複数あるノズルとアダプターを使い分けて洗浄しますね~。



4気筒8ポート全て除去完了。

バルブシャフト裏や傘部に固着した煤も完璧に除去出来ました。


インテークマニホールドや各バルブ等もDSCで新品同様にキレイになりました。

ガスケットは全て純正新品で交換し、元の状態に組付けますね。

DSCと同時にオプション整備も依頼されました。

・インタークーラー洗浄
煤固着の原因であるブローバイオイルミスト。内部に溜まるオイルを排出し洗浄します。

・水冷EGRクーラー洗浄
熱交換用のフィンに煤が蓄積し、経路が塞がる車両が増えてきました。
新品交換は高額なので、完全洗浄で再利用しています。




回収したLLCを注入して、エンジン始動し暖機します。
LLCのエア抜き作業をして劣化しやすいラジエターキャップも交換しました。

各学習値等をリセットして再学習し、マル秘作業をゴニョゴニョして完成です。

今回の作業は1泊2日のお預かり。
朝9時半入庫で翌日午前中の納車になります。

お急ぎの方は(特急日帰り作業)も対応可能。
こちらは朝9時半入庫で当日夜19時頃の納車です。

何日も愛車を預ける事もありません。
早く、美しく仕上げます。

最後に試運転をして納車引渡。
作業中の内容を画像にて説明しています。


また必要な方には画像をDVDコピーしてお渡ししていますよ。

トヨタ資料引用


最新クリーンディーゼルはスワール渦を利用した形状のポート設計よりも、より吸気抵抗が掛からない高効率低流動吸気が主流。

ディーゼルなんて空気を吸ってナンボのエンジンですから、空気が吸いづらいインテークだと本来の高性能は発揮出来ないのです。


煤が蓄積し経路が狭くなり抵抗が大きくなれば、折角のスカイアクティブ-Dも宝の持ち腐れですね。


ディーゼルの煤は定期的に除去する事を弊社ではオススメしています。


コロナ禍もワクチン接種が進めば、ひと段落するでしょう。


その時には是非とも大阪観光ついでに弊社をご利用くださいね。

大阪府堺市にあるミナト自動車

世界遺産の(仁徳天皇陵)が目の前にあります。
またJR阪和線もず駅も目の前ですから電車で大阪中心部(キタ・ミナミ)までは30分で行けますよ。

代車もお貸ししていますので、高速道路を使えばUSJも30分で到着します。

DSCやATF交換等のご予約はHP(お問い合わせフォーム)からお待ちしていますね。

どうぞ宜しくお願い致します。
それではHAPPY CAR LIFE!!

2021年6月14日

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