GRS182 クラウンロイヤル 10万キロ前にリフレッシュ。
大阪府東部からお越し頂きました。
クラウン ロイヤル GRS182 走行距離95000km
提案型整備(リフレッシュプラン)のご依頼です。
2年前に親族から譲り受けたクラウンを
一度リフレッシュして長く使用したいと
ご相談されました。
メールにてある程度の不満点・不具合点などをお聞きし、
予約入庫頂いてから問診します。
試運転をしてトータルアライメントの測定。
(入庫時の足回り数値をチェックします。)
排気ガステスト や スキャンツール(G-SCAN)
バッテリーアナライザー等を使用して各部を点検。
ボンネットを開けリフトアップし、
タイヤを外して車両コンディションを診てみますね。
経験や勘などのアナログ的診断と
アナライザー等を駆使したデジタル的診断。
これからの自動車整備には、
どちらも必要だと思っています。
排気ガスのHC数値がやや多め。
発電状態やブレーキの消耗度。
アライメント数値からのサス全般の劣化度。
今回の整備予算から
オススメの整備プランを提案させて頂きました。
(予約メール時には整備予算をお聞きしています。)
(予算が分からないとプランニングの範囲を決めれないので・・・)
家のリフォームと一緒で、
予算を考慮してプランニングしないと
なかなかプランが決まらないものなのですね。
数プラン内容を説明し、
多少の修正をして決定しました。
それでは作業を始めます。
ディーラーさんではお断りされたATF交換を
全量圧送式でイッキに完全交換。
プレ洗浄と本命ATFは
どちらもアイシンAFW+を使用しました。
機械メンテはオイル交換が基本。
劣化しないオイルなんて無いと思いますよ~。
DSC(ドライアイス・ショット・カーボンクリーニング)
トヨタ直噴ガソリンエンジン(D-4)の
インテーク系に溜まるカーボンを除去作業。
弊社が開発したオリジナル整備メニュー。
おかげさまでレクサス・トヨタGR系直噴エンジンの
定番整備となりました。
ドライアイスの特性を利用して、
カーボンを剥離除去していきます。
使用するのはグリーンテックJ 社製
ドライアイス洗浄機(DRY-ICE POWER)。
ドライアイス3mmペレットを
圧縮空気で高速噴射。
熱収縮と昇華爆発力で剥離します。
カッチカチに硬化したカーボンに
ワンショット数秒。
カーボンにドライアイスペレットが直撃すれば、
その部分だけがキレイになりましたね。
数種類のノズルを使い分けて、
さらにキレイにしていきます。
ブログでお見せしてる画像は全て実際に撮影した画像です。
(汚れたバルブ・ポート内部などなど)
ですがDSCのショット作業風景だけは
見せても差し支えのない最低限の画像のみ。
実際のショット作業は完全非公開。
こればかりはお見せする事が出来ないんですよね~。
(ノズル形状などなどは企業秘密です~。)
半分以下のブレーキパッド残量と
ディスクローターのレコード盤状の傷。
停車寸前のブレーキコントロールがしやすくなり、
踏み増ししなくてもキュッを止まります。
ブレーキパッド交換 と ディスクローター研磨
適材適所のグリスを使用しています。
ディスクローター研磨後には
パッドを装着して数十キロ走行すれば、
キレイに当りが付くのです。
ショックアブソーバーのリフレッシュ交換。
(R左はオイルの漏れアリ。)
今回使用するのはカヤバ製アブソーバー。
減衰力調整式ではないグレードのため、
Gas-A-Justをチョイス。
カッチカチになった
ゴム製スプリングインシュレーターも
もちろん交換しましたよ~。
次はリアも交換します。
LLCはラジエターリフレッシャーで圧送式交換。
ラジエター・エンジン・ヒーターコア
全てのLLCを交換します。
エア抜き作業 と LLC再生強化剤の注入し
防錆・消泡を強化しました。
デフオイルも交換しますね。
足回りの1G締め付けをしてから
最後に長めの試運転をして、
トータルアライメントを測定・調整します。
米ハンター社 最新アライメントテスター (WA470 HE421シリーズ)
ターゲットをホイールに装着して、20cmほど前進。
左・右にハンドルを切れば、
全てのアライメント数値が演算されました。
バラバラだった数値を整えて、
直進安定性重視で調整しました。
これで高速・長距離走行が
走りやすくなったと思います。
GRS180系 クラウン(通称ゼロクラ)
まだまだ人気の高い車種ですね。
販売終了から10年近くは経ちますが、
正しい整備作業を確実に行えば
かなり新車時に近づける事が出来ると思いますよ。
リフレッシュプランのご予約・ご相談は
HP(お問い合わせフォーム)からどうぞ~。
http://minato-motors.com/blog/?p=7626
・車両現状の不具合や不満点
・お預かり出来る期間
・今回のリフレッシュ整備に掛けれる予算
上記3点も同時に教えて頂けると助かります。
それではHappy Car Life!!